・・重い
どうしてこんなに身体が重いんだろう
うまく前に歩けない・・
「待って・・」
僕は彼女に懸命に追いつこうとするが足が前に出ない
どんどん距離が離れる・・
やがて前を歩く少女は黒い闇に閉ざされた森へ入ろうとしている
「そっちへ行っちゃダメだ!」
僕はそう叫んだ・・
一瞬少女の歩みが止まる
しかしまるで森に吸い寄せられるかのように少女は歩き出す
深い闇に入る前に一瞬こちらを振り向いた・・
誰かに助けを求めるような・・悲しい顔をしていた・・
・・
・・
「レナさん!!」
・・
・・
僕はそう叫んで・・
起き上がった・・(汗)
(夢・・だったのか・・)
僕は意識を現実に戻す・・
・・目の前には驚いたような表情をしているレナがいた
「どうしたのぉ海ちゃん、ビックリしちゃった♪」
「・・あ、すみません、お早うございます・・」
レナにはいつもの笑顔が戻っていた
僕は色んな意味で少しホッとしていた・・
しかしそこで昨日の夜の事を思い出す・・(汗)
・・!!
恥ずかしさで体が熱くなる・・今でもレナの肌の温かさを覚えていた・・
僕は気を紛らわすように何気なく時計を見た
「・・あ、もう仕事の時間・・」
「レナさんすいません!僕はもう行かないと・・」
「はぁ~い、行ってらっしゃ~い♪」
僕は素早く身支度を整え玄関に向かう
「海ちゃん、海ちゃん」
レナがパタパタと走って来る、何か忘れ物でもしたかな・・
そう思っていたが
「海ちゃん、今日もおじさんのラーメン食べに行こうね♪」
「・・はい!!」
僕は笑顔でレナの家を出た・・
第一部 ~完~
第一部はここまでです、またしばらくしたら第二部を書こうと思います♪
レナとはこの後1年間ほぼ毎日のように会ってました、不思議な子で
したが今となっては良い思い出ですね・・。
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