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宮地 海

Author:宮地 海
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その場所は・・


特に何も無い場所だった(汗)


・・??


人々が行き交う広い道の脇にレナは座る、僕も続く・・


レナは何がしたいのだろう・・?



・・



レナは目の前を行き交う人々に視線を移したまま微動だ
にしない


前にも何回かあったが時々レナは時間が止まったかのよ
うにある一点を見つめたまま表情が固まる時がある・・


この時もまさにそんな感じだった・・


・・



僕は10分ほど待っていたがとうとうレナに声をかける



「あの・・レナさん・・」


「・・」


「何を・・見ているんですか・・?」


「・・」



レナは少しの間沈黙していたがやがて口を開く・・



「人のね・・幸せを感じてるんだ・・」


「人の・・幸せ・・?」


「ぅん・・ここに着てる人達は・・みんな笑顔でしょ・・」


「そうですね、ここは夢の国ですから(^^)」


「レナはね・・ずっと幸せって何なんだろぅって考ぇてるの」


「幸せ・・ですか・・」


「レナはね・・普通でぃられる事が幸せだと思うんだ・・」



レナが今まであまり見た事が無い神妙な面持ちで話す・・



「病気もケガもなくて・・普通に人と喋ったり遊んだり・・」


「そうですね、普通にいられるのって大事ですよね・・」


「どぅして幸せな人とそうでなぃ人に分けちゃぅんだろう・・」



レナの声が少し震えている・・



「レナさん・・」


「レナはね・・カイちゃんといると楽しぃんだ・・」


「僕も・・楽しいですよ(^^)」


「でもね・・レナは幸せにはなっちゃぃけないの・・」



こんなレナは初めて見る・・



「だからこぅして人の幸せを見たり感じたりしてたぃの・・」



「どうして幸せになっちゃいけないんですか・・?誰にだっ
 て幸せになる権利はありますよ(^^)」



「・・」




レナは黙ってしまった・・いや正確には何かを言うべきか
どうか迷っている感じだった・・。


幸せになってはいけない理由・・そんなものがこの世に
存在するのだろうか・・いや、存在していいものなのだ
ろうか・・



またしばらく沈黙の時間が続く・・


そんな中静寂を切り裂くように不意に後ろから声がかかった



「あの~・・」



声をかけて来たのは・・



(続きは次回♪)

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