「あの~・・」
声をかけて来たのは・・家族連れであろうオジさんだった
「すみません、写真を撮ってもらえないでしょうか?」
後ろを見ると奥様と小学校ぐらいのお子さん2人の姿が見
えた・・
「あ、大丈夫ですよ、ここを押せばいいんですね?」
「はい、すみません・・」
僕はカメラを手に取ったのだがレナがそれを制し
「カイちゃん、レナにやらせて♪」
「え?あ、どうぞ・・」
レナには少し笑顔が戻っていた・・僕は少しだけホッとして
いた・・
「はぁ~い、いきますよぅ、せーの♪」
パシャ
何とも妙なかけ声の仕方だったが・・無事に撮影できた
ようだ
「ありがとうございました」
「はぁぃ、この後も楽しんでね、オジちゃん♪」
お、オジちゃんって・・まぁレナらしいけど(笑)
・・
再び僕達は並んで座る・・
さっきの雰囲気は本当に気まずかったので正直さっきの
オジさんには助けられた・・そんな風に僕は思っていた・・
「ねぇカイちゃん・・」
「あ、はい」
「家族って・・いぃね♪」
「そうですね~さっきの人達はとても楽しそうでしたね」
「カイちゃんは早く結婚したぃ?」
「あ、いや僕は・・もう少し先でいいですね、レナさんは?」
「ぅ~ん・・どぅかな・・」
僕は話しながら想像していた・・レナがもし自分の奥さん
だったらと・・
とても苦労しそうだが家庭は凄く楽しくなりそうな・・そ
んな気がしていた(汗)
「カイちゃんと結婚したら・・毎日楽しそぅだよね♪」
「え・・?」
「カイちゃんは優しぃから・・」
「え、あ、いや僕は・・」
急にドキっとする事を言われると当時の僕は反応が全くでき
なかった・・
「んふふ・・あ、そうぃえばお腹空ぃたね♪」
「え、あ、そうですね・・何か食べますか?」
「ぅん、いこ♪」
僕はレナに振り回されっぱなしである(汗)
しかしレナの真意は分からなかったものの僕の心は
幸福で満たされていた・・
足取りも軽く僕達はレストランの方へ向かった・・
(続きは次回♪)
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