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宮地 海

Author:宮地 海
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食事を終えた僕とレナは少しまったりとしていた


時々レナが何か話しかけてきて何となく会話をして
いるのだが全く僕の頭には入ってこなかった・・


レナはどういう経緯で風俗業界に身を投じたのか・・


家族はどこにいるのか・・


今後彼女はどうするつもりなのか・・


そして僕は彼女にとってどんな存在になれるのか・・



そんな事ばかりが頭を駆け巡っていた、彼女の事をもっと
知りたい・・その欲求ばかりが大きくなっていた・・


・・



「・・ちゃん」


「カイちゃん」



「・・あ、はい」


「どぅしたの?疲れちゃった??」


「あ、いえ全然大丈夫ですよ(^^)」



「・・レナは少し疲れちゃったかな・・」


「じゃあもう少しだけ休憩しましょうか?」


「ん~・・もぅそろそろ帰りたぃ・・かな・・」



え、まだ夕方なのに・・というか乗り物も一つも・・



「たくさん幸せを感じたからね・・もぅレナは満足だょ♪」



・・そう言われては仕方がない、まぁ僕も上の空気味だし・・


「分かりました、じゃあ帰りましょう(^^)」


僕達はレストランを出て出口方面へゆっくりと歩き出す


・・



既に少し日は落ちていて鮮やかなオレンジ色の景色が広
がっていた


まだまだ客足が衰える気配は無く、人気アトラクション
には大行列が出来ている


子供達もまだ疲れる様子はなくはしゃぎ回っている・・
まさに幸せが詰まっている光景だ・・



「レナさん、ディズニーはいかがでしたか?」


「ぅん、たくさんパワーを貰った~って感じかな♪」


「良かったですねレナさん(^^)」


「カイちゃんはどぅだったの?」



僕はレナさんと一緒ならどこでも楽しいですよ・・何て
セリフは言えるはずもなく・・



「僕もたくさんパワーを貰う事ができましたね」


「ぁは、じゃぁレナと一緒だね♪」


・・


ディズニーを出る前に一度だけレナが園内を振り返る


一瞬だけだったが優しい微笑みと少しだけ憂いを含ん
だような表情をしていた・・



それはとても印象的で今でも僕の脳裏に焼きついている・・



「行こっか、カイちゃん♪」


「はい!」



僕達は笑顔でディズニーを後にした・・


(次回で第2章は終わりです)

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