「どうしてなんだろう・・？」



ページをめくれどめくれどレナの双子であろう
ユウナの写真が無い・・


大人の段階なら分かるのだが高校生ならばまだ家に
いるはず・・。




「まさか・・」



自分の頭の中で一気に悪い想像が膨らむ・・



と、その時アルバムのページが最後まで行ってしま
う・・と同時に１通の手紙がそこには挟まれていた。



「ん、これは・・？まだ封筒には入れられて無い
　のか・・」



もうここまで来ると引き返せない、悪いとは思いつ
つも気付いた時には僕は手紙を開いていた。



・・


・・



この字は見覚えがある・・レナの字だ、宛先は・・



「病院・・？」



住所は九州の方の病院のようだ・・




ユウナへ


久しぶりだねユウナ、今日も良い夢を見てる？？
レナは相変わらずだよ・・


でも何だか今は懐かしいの、何だか昔に戻ったみ
たいな感じなんだ、なぜって？それは・・えへへ
ユウナが目を覚ましたら教えてあげるね。


お母さんはどうしてるのかな、いなくなってもう
何年も経ってるけどユウナの方には行ってない？
それとも夢の中で会ったりしてるのかな・・。


もう少ししたらそっちに行くね、今は・・




・・手紙はここで途切れている、どうやら書きかけ
のようだ・・。



手紙の内容からすると僕が思い描いていた最悪の
ケースでは無いようだが・・「夢の中」とはどう
いう事なんだろう、やはり何か障害を負って寝た
きりなのだろうか・・。



そして母親・・娘さんがそのような事になってい
るのにいなくなってしまったとはどういう事だろ
う・・写真に写っていたお父さんはどうしたのか・・



次から次へと僕の頭の中で色々な想像が膨らんで
いく・・



レナは何かとても重い物を背負って生きているの
だろうか・・普段の笑顔の裏には想像も付かない
苦しさが隠されているのかも知れない・・。



僕は何か彼女の力になれているのだろうか・・


実際メンタルケアどころか一緒にいて楽しく遊ん
だり話しているだけの自分に僕は問いかけていた・・。



そしてもう一つ、ディズニーの時に発したレナの言葉



「でもね・・レナは幸せにはなっちゃぃけないの・・」



これもこの事と関連があるのだろうか・・もしそう
だとしたらそれはあまりにも・・




その時・・後方でガチャっと言う音が聞こえた



（続きは次回♪）


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